まんまる、まるパン
基本のパン=まるパン
おそらく、わたしがこれまでで一番多く焼いたパン。
「クセがなく、飽きない」ごはんのような存在。
味をつける惣菜パンや菓子パンは、生地以外の味でどうにかパンらしさが出せる気がするのですが、まるパンは違います
水回し(水分量)、捏ね、発酵の見極め、焼成、その後の管理まで、すべてが関連してやっと一つのパンになる感じ。
昨年、パン先生クラスを受講中、捏ね方がヘタ過ぎて、まるパンは石のよう。夜な夜な一人特訓をしました。やっと焼成まで進んでも全く生地が立ち上がらなかったり、横割れしたり、はたまた二次発酵中に寝落ちして生地を全部ダメにしたり…。なるべくカラダで覚えよう、とやってみるものの、立て続けに失敗すると気分もどんどん落ち込むんですよね。すると、パンを食べても「苦さ」だけしか感じない。「気分=味」になるのでしょうか。本当に体ってよくできてるなーなんて感心したり。
前置きがうんと長くなりましたが。
今日は久しぶりにその「まるパン」を焼きました。
福岡県産の「月いづみ」と徳島県・小野農園さんの「さぬきの夢2000(全粒粉)」を使った国産まるパン。
そして、外国産のオーガニック強力粉と同じく全粒薄力粉を使った外国産まるパン。
ずいぶん気温が低くなったので、生地がなかなか緩まなかったこととか、粉の状態が変わることになかなかついていけなかったこととか、やってみて初めて分かることはたくさんです。
先輩パン先生が、以前
「粉の声が聞こえるのよ〜」「会話できるの」
と言っていたのを思い出します。
確かにそういうことなんだな、と思いました。
気温、室温、粉の状態、わたしの手の状態、体調、それらがどこかでパンと繋がっている。
全部ひとつながり。輪・円=まる。
尖った形とかアンバランスな形、四角の隅っことかが好きなんだけれど、笑。
まぁるく。まぁるく。