toggle
2021-06-02

「食農教育」について考え始めている最近。

「食農教育」は、子どもたちはもちろん、教員や保護者にもまだまだなじみがない言葉かもしれない。

一方、「食育」という言葉は今やほとんどの日本人になんとなくニュアンスが通じる言葉となっている(解釈はどうであれ)。学校教育の、いわゆる「食」にまつわる体験プログラムに関わってきて思うのは、「何をゴールにすれば良いか」が非常に曖昧である、ということ。

「食農教育」におけるゴールを意識しなければ、現在やっていることの評価もできないというわけ。今やっている活動のその先がわたしには見えていないのだ(けっこうヘビーな課題)。

「いいよね、その活動」というスタンスでこれまで通り続けていくことはできる。でも、その先に歩みを進めていく準備(人・もの・コト)はわたしの周辺で整っているようにも思えて(ありがたい)、これまで以上に「食農教育」についてみんなで考えていく土台や状況をつくっているところだ。

わたし自身も、「食農教育」がどのような価値を持ちうるのか、深めていかねばならない。最近読んで参考になったのが下に紹介している『学校給食改革』だ。「学校給食」を柱にした地方自治体の事例があがっており、行政主導の制度設計について理解が深まる。わたしが想定している「学校」という単位より少し大きな単位の取り組みにはなるが、公共食の流通に紐づけて、地域の食・農産業の発展、環境保全のための認証、子どもを中心とした地域住民への食教育が一体となって展開されている事例は、読んでいて参考になる。

「学校給食」という具体の取り組みから設計していくと、方向性やゴールが明確になるという気づき。

学校給食に関われていないため制度設計には踏み込めない立場だし、そもそも行政の管轄なのでタッチしづらいところでもある。けれども、それを意識した「食農教育」を展開していかねば先には進めないのだな、ということを理解できたことは大きかった。日本国内の事例もリサーチ進めたい。

よし。

パンの授業(現在お休み中/再開時期は未定)

再開の際にはこちらのブログでご案内いたします。

関連記事