そのポジティブマインド、どこで手に入る?
ひろーい芝生と保育所の畑。ここで、畑づくりが始まった。
この場所で、子どもたちが野菜を育てておいしく食べられたらどんなに楽しいだろう。畑を中心に、地域の人たちが集まる場所になるとどんなに素敵だろう。妄想はどんどん、ズンズン膨らんでゆく一方。
まずは、今あるものから、できるところから、地に足つけて一つずつ丁寧につくってゆく他はない。
赤ちゃんから人生のベテランまで、まちの人たちワサワサ集合の景色がとてもうれしい。
すぐ前に川が流れるこの場所は、鹿さんたちが夜な夜な遊びに来てはおいしいものを探しているみたいで、昨年は子どもたちが育てた野菜も狙われてしまったよう。
「子どもたちに豊かな経験を」と願う所長先生の想いを実現すべく、頼もしい仲間と一緒に活動を進めている。
畑づくりのハードルは、高い。
①水やりができない
→水やりしなくていいものを植えればいいよ。例えばさつまいもとか。大豆も。
②鹿に食べられるかも
→ネット張れば防げるよ。
③畝立てや準備が難しい
→一緒にやりましょう。
できない理由があるから諦める、という選択はあるけれど、そこを“できる方法” に変えてゆけるポジティブマインドは、一体どこで手に入れるのだろう。仲間のポジティブなやりとりを見ながら、その「ポジティブ変換スキル」は手に入れるというか、伝染していくんじゃないか、というのがわたしの持論。
同じように、おとなたちが楽しんでる感じやおもしろがってる感じは、きっと子どもたちに伝わる。できない理由じゃなくて、できる方法を見つける面白さを一緒に味わいたい。
自身の畑や田んぼ、仕事で忙しいなか、合間を縫ってこの畑に力を注いでくれる仲間がいる。そんな気持ちもきっと伝染していく。
この畑を起点に、なにか始まりそうな、すでに始まってるような。種まきもしてないのに昨日のこの景色だけで胸いっぱい。
いい伝染は、どんどん広げたい。
ありがとうありがとう。
保育所の先生と相談しながら、まずは畑づくりを仲間と一緒にお手伝いさせてもらいました。活動の中心で動いているのは、昨年秋に「菌ちゃん先生」の講演会を開催した主催メンバーの4人。仕事外の時間を使った活動のため継続可能性が課題ではありますが、保護者や地域の方々で一緒につくっていく畑になるといいなぁと思いながら、今年は「つなぎ役」になることも役割の一つかな。
樋口 明日香