【地粉の即打ち麺】いつもパンを焼いている粉(地粉)でうどん打ち!
徳島のオーガニックパン教室 講師のun(アン)です。
今日はいつも使っているパンの粉「地粉」で麺を打つ話。次回の教室は麺教室を開催したいと考えています。ご要望があればkids向けの「うどん教室」もしたいな。
地粉とは
地粉(じごな)は、小麦粉や蕎麦粉などのうち、地元で収穫された原料を元に、地元で製粉して作られた粉を指す俗語、またはいわゆるノーブランドの商品名である。 狭義には小麦粉のみを指し、その多くは「うどん粉」と呼ばれる中力粉である。 多くは零細企業や個人、もしくは農協などによって、地場での消費を目的に供給される。(Wikipedia)
パン教室でいつも使っているのは、神奈川県逗子市にある「陰陽洞」さんから仕入れた九州産の地粉です。徳島県産の地粉(全粒粉)も使うけれど、まだまだ扱いに慣れず。いつかは県産の粉でパンを焼いたり、うどんを打ったりしたいと思っています。
パン教室(パンの授業)では、来てくださる方々に向けて、なぜ地粉を使うのか?という話をしています。
ポストハーベスト(収穫後)農薬の問題
現在、日本国内の小麦の自給率は1割程度。国内で消費される小麦製品のほとんどは、外国産の小麦。遠く海外から粉が届くことを想像してみてください…。害虫やカビ、もろもろ心配ですよね。その心配を取り除くために使われるのが農薬や防カビ剤。日本に運ばれてくる外国産の小麦は、害虫避け、防カビの目的で農薬や防カビ剤が散布されます。小麦は外皮をそのまま食べることもある食品なので、それらを避けたくなるのは当然のこと。
とはいえ、価格で比較すると5倍の差が出てきてしまいます。
外国産の小麦、1kg ¥100 前後で販売されています。
私が使っている地粉は 1kg ¥500 です。
ざっと、5倍です(ひー!)。
どうしてその価格で売られているのか?
と、価格が設定されたその背景を考えると、農薬の問題だけではない、農業、労働、人々の意識、にも想像が広がっていきます。
うどん作りの材料
この3つの材料と水で作ります。500gの地粉で6〜8人前の麺を打つことができます。
写真の下に少し写っていますが、パンの仕込みも麺の仕込みにも大活躍なのが、中華ボウル。これは40cmサイズです。
注)祖母の名前は「ツヤ子」さんでした。名の通り、こんなつやつやお肌でした(余談)。
うどん、完成
延ばして、屏風折りにしてカットすれば、うどん。
久しぶりだったのと、いつもの倍量だったのもあって1時間かかりました。(うち、30分ほど寝かせ時間)
すぐに食べない分は、1束ずつ冷凍しておくと、お手軽ストック・冷凍うどん!
一人暮らしを始めた頃の冷凍庫には、必ずカト◯チの冷凍うどんとヒガシ◯のうどんスープが常備してありました。あの時「おいしい」と思って食べていたものなのに、今は全然「おいしい」と思えない。不思議なものです。
自分の体も、社会も、まずは自分の選択から始まる。
食べ物以外でも通じることだと最近思っています。
徳島のオーガニックパン教室(ときどき麺教室)
講師 un(アン) 樋口 明日香