toggle
2020-05-04

7日間ブックカバーチャレンジ③

3/7日目に選ぶ本は、「ツェルニー30番」メカニズムの練習
ツェルニー(1791-1857):ベートーヴェンの弟子

本屋の隅っこに楽譜コーナーがある。言葉は国ごとに違うけれど、音符は今では世界共通の記号。
雨の日や、頭の中がモヤモヤしている時に「ツェルニー30番」をパッと開いて、目の前に出てきたページをノーミスで弾けるように何度も繰り返していると、あっという間に30分、1時間と経ってしまう。無心になれる。
最近覚えたいろんなことはすぐに忘れるのに、子どもの頃に覚えた運指やメロディーはからだがよく覚えていて、弾いているうちに頭が冴えてくるのはスポーツのよう(昔も今も上手には弾けない)。練習してなくてビクビクしながらレッスンに行く夢を今でもたまに見る。まっっっったく楽しくなかったし自信がなかったんだろうな(悲。

同じ先生から後に声楽を習い始めたときは楽しくて楽しくて楽しくて仕方なかった。人生で初めて自発的に練習した。そしてこの経験が合唱団入団へとつながっていく。

(ここからはFacebookには未掲載)
演奏会を聴きに行って鳥肌が立ち、ここで勉強したい!と一般の合唱団に入団した。コンクールの全国大会で頂点に立つことを目指している合唱団だった。超スパルタの練習を通して、楽曲への理解を深め、テクニックを学び、集団で一つの音楽を作り上げる醍醐味を経験した。一方、大学の合唱部は演奏会も開催できないほどの少人数で廃部寸前。でも(だからこそ)自分たちで好きなようにつくっていける自由さがあった。演奏会を一から作る楽しさはやってみないと分からない。それに伴う責任も覚えた。

両極端な2つの合唱団での経験ができてよかったと思う。どちらにも大事な要素が含まれている。ただ、参加するメンバー、そこにいる人たちの経験や能力、キャラクターに応じて変えてゆける柔軟さやバランス感覚がとても大事なんだと考えるようになった。

自分のからだから広がっていく無限の可能性に楽しみを見出せるという点で、音楽を真ん中に置いた集まりはいいなと思う。いつか、音を楽しむ場をつくりたいというのが今の夢。

次へのバトンはつなげず、SNSでつながっていない大好きな人たちの顔もたくさん思い浮かべながら、気まぐれに、楽しみながら投稿することにします。
つづく。

un  樋口 明日香

パンの授業(現在お休み中/再開時期は未定)

再開の際にはこちらのブログでご案内いたします。

関連記事