2020-05-02
7日間ブックカバーチャレンジ②
2日目に選ぶ本は、「アルジャーノンに花束を」
教員として働き始めたばかりの頃、一緒に学年を組んでいた同僚に手渡されて読んだ本(手元にないので合成写真)。
子ども時代の読書の時間は苦痛でしかなかったけれど、社会人になってこれを読んだあたりから「本って、おもしろい」と思えるようになってきた(←遅)。子どもたちや保護者とのやりとりで様々な問いが積もっていく日々、読書を通じて自分自身と対話する時間が自分の言動を下支えしてくれていたのだと思う。
これは、当時当たり前だと疑わなかった「できるようにさせる」かかわり方を見直し、子どもたちとの関係を考え始めるようになるきっかけをくれた本。
教師の役割って何なのだろう?と。
誰かに言われる「こうあるべき」みたいな方法や型よりも、自分を含めてそれぞれが生きるようなかかわり方をしたいなぁと思った当時の感覚を忘れたくない。(今読むとまた違った感想を持ちそうだな。)
自分では届かなかった本と出合うタイミングや渡す人の存在って大きい。
時々、この本と、当時の同僚たちと、これを手渡してくれた奥泉先生の顔が浮かんでくる。SNSではつながってないんだけど。
次へのバトンはつなげず、SNSでつながっていない大好きな人たちの顔もたくさん思い浮かべながら、気まぐれに、楽しみながら投稿することにします。
つづく。
un 樋口 明日香
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