「徳島新聞」取材
前回の続き。前回→ サンドイッチはもっと楽しくなる
その時の記事が 徳島新聞(4月24日付 23面)くらし・サンド日和にて紹介されました。(今更ながらのご報告)
取材依頼
こんな私に取材依頼が来ようとは、ドキドキすること1週間。
サンドイッチの紹介ページで「おすすめの2種類を紹介してほしい」という依頼内容。正直、2つに絞るなんてできないなーと思いながら、仕事の合間を縫ってこれまでの白崎茶会のレシピをあれやこれやと思い巡らせ試作をしていました。
なかなか決められず。
当日、たくさんある中からその日の気分と勢いで2種類をその場で決めたのでした。(記者さんには時間を取らせてしまいました。)
ドタバタの当日
あれやこれやと決めかねているキッチンに「ピンポーン」と呼び鈴が鳴ったのが約束時間の少し前。掃除もそこそこにお迎えに行くと、記者さんお二人が。
「初めまして」
さっそくパンとパンの友が並んだテーブルにご案内し、オススメサンドイッチのインタビュー。(が、この後に及んでまだ決めかねている優柔不断さ炸裂のわたし、、、)
ひとつひとつ確認されるものの、ビシッと答えることができないわたし。「えーっと、うーーんと。。」時間は限られているのに、ほんっと、申し訳ない。最後は、もう、えいやっという感じで、腹くくって決めた感じです。えいやっ!
決めたオープンサンドの上にのっているのは徳島産の人参。みずみずしくってシャキッと歯ごたえがあって、今の季節のオススメ野菜。(5年生の社会の教科書にも徳島産の人参(藍住町)が掲載されていて、神奈川県の小学校で教えている時にはついつい力が入る単元でした。←余談です。)組み合わせの紫蘇の爽やかさ、初夏にはぴったりかも〜。
2つ目のおすすめ、フォカッチャサンドは、もう写真すら撮れていません。(新聞には掲載されていました。)バジルペーストとじゃがいもを和えたマッシュポテトをフォカッチャに挟み込んでがぶりと食べたい即席サンドの完成。
サンドイッチは自由で無限
迷いに迷ったサンド選びですが、「自由に選ぶ」食べ方を楽しめるのが、サンドイッチ。
パンの友とお気に入りのパンさえあれば。
自分の好きなもの、食べたいものをのせていく。はさんでいく。
いろんな味が口の中で広がる。
組み合わせを味わう。
仲間と、私はこの組み合わせが好きだ!と思ったり
その組み合わせも美味しそう〜と参考にしたり。
自分のお気に入りを一つだけのせて食べる、そんなオトナな食べ方も素敵です。
言葉を選ぶ
今回、初めて取材を受けて間近で見た記者さんの仕事。「言葉」に対してものすごく忠実。「曖昧さ」「感覚的」「雰囲気」しか持ち合わせていないわたしは、それらを言葉にして結びつけていく作業に居合わせて「なるほどなー」と感じることがたくさんありました。
「言葉にする」って簡単なことじゃない。
感覚も曖昧さも雰囲気も、誰かに伝えようとすれば言葉が必要で、誰に向けて伝えるかによって選ぶ言葉も変わってくるわけで。
今回、サンドイッチの材料には一般にはあまり知られていない材料も多々ありました。私はパンもペーストもすべて手作りで揃えましたが、作るのが難しいものは市販の代替物で掲載されています。
「誰に伝えるか」という視点で変わるいろいろ。媒体によって、対象によって、ものごとは伝え方を変えていくことも必要だ、と勉強になりました。
食べてみなくちゃわからない
わたしの準備不足により、時間もおしてしまった取材ではありますが、せっかく作ったもろもろ、食べて欲しくて。
急ぎながらぬりぬりしてもらって、お持ち帰りいただきました。そして、黒豆のペースト。
こちら、材料を伝えただけでは想像しがたいお味。少しお味見していただいたところ、予想と違ったお味だった様子。
新聞のレシピにもこちらを掲載していただいています。
やっぱり、レシピだけではなく、実際に食べていただくのが1番。
「食べておいしい」から始まる。
おいしいものを作れるよう、そして、おいしい組み合わせがササっと思いつくよう、これからも日々の食卓料理を大事にしようと思った今回の取材。
白崎茶会の振れ幅大きいレシピの数々にも改めて感謝。
白崎先生と、この場を与えてくださった記者さんに感謝して。
樋口 明日香