2017-03-16
おばあちゃんのような、ブール
自分が自分のために焼くとしたら、「地粉のブール」なのですが、なかなか思うように焼けないのも、地粉のブール。
両思いになるのって、難しいです。
粉の種類、水分量、こうぼの量、発酵のタイミング…などなど、だいたいの目安があってそれに寄せて作るのが常。
今回は、そのリズムがどうもいつもと合わず、
水分量:少なめ(成形のしやすさを優先しました)
酵母の量:すぐに焼けないことを見込んで少なめ
発酵時間:一次発酵は、なんと…まさかの1週間。
二次発酵は、これもまさかの4時間。。。
この時点で、もう、美味しいブールになることを期待していないし、面白い結果見たさに焼くようなものです。
でも、拗ねてる私に神様は味方してくれるんだなーと思う時は、これが今までになく美味しく焼けた瞬間。
びっくりしました。
まさかの、おいしいブール。
気泡が粗めで、生地も若干固め。
アルコール臭が漂うことなく、酸味も感じることなく、
粉と熟成の風味がじわっと広がります。
人間でいうと、おばあちゃん、でしょうか。笑
年取っても「おいしい」人になりたいなー。
酵母のように、周りの環境を味方につけて、うまく発酵していく人生。
パン先生の先輩とやりとりしていて、やはり生地の温度や発酵中の冷蔵庫の温度が幸いしたのだろう、という結論。
樋口 明日香
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