田んぼの除草とバナナ
田植えが終われば「除草」が待っている。
エタノホの田んぼの除草についてはこちらを。データと、経験値と、目で見た現状の分析から仮説を立てた実践。そして、記録。毎度ながらあっきーのブログは勉強になる。
わたしにとって「除草作業」は苦い思い出とともにある。
これは4年前。思い返すと…まず、田んぼで「歩く」ということにとても力が必要だった。足抜けないし。手作業で草を取っていくのだけどこれは全身運動。この日から3日間、「肉離れ」に近いような筋肉痛。昭和時代のロボットみたいな動きしかできない自分にもがっかりしたなぁ…。
いざ、田んぼへ(ここから今年のこと)。
これを取り除くべく、除草機で表面をスルスルと擦っていく。
この除草から1週間後、田んぼを見に行った。
自分のやった「仕事」が1週間後にあらわれてくるって、緊張感。。あー、ごめんなさい…という気持ちとともに「今日は際と端を残さないようにこする」という目標を立てる。
複数の田んぼの除草をやってみると、田んぼごとに土の感じや草の状況がまったく違うことを知る。ある田んぼは触れると泡がボコボコ出てきたり(ワキというガスだと教えてもらった)、未分解の菜の花が除草機に絡みついたりして、作業にとても時間がかかった。その後に入った田んぼは、純粋に「草を取る」ことに集中できる田んぼだった。
「なぜそうなっているのか」を教わると、次にあらわれた目の前の事象について自分で考えられるようになってくる(ここで、学校で学んだこれまでの知識が少しばかり役立つこともある)。
それが、楽しい。
今日はお隣で草刈りをされていた方から、差し入れにバナナと飲み物をいただいた。今度からわたしの差し入れリストにも「バナナ」入れよう。
そういえば、除草作業中、山の上から声をかけてくれる郵便配達の方もいた(毎回、声をかけてくれるそう)。
少し歩いて別の田んぼに行くと、近くの田んぼで水の管理をされていた方から「共同トイレの水の貯め方(マナー)」について教わった。
自分や家という小さな範囲を超えた “地域のルール” を作りながら、気持ちよく生活できる場をつくっているように見える。季節ごとの営みが、そこ(一人、一家)だけでなく、点と点、あるいは部分的につながって共有されている感じが、いいなぁと思う。
うちの庭の山椒が、今年初めて実をつけた。「道の駅」で販売している神山スキーランド・地中さんの「山椒の実の佃煮」はとてもおいしくて毎年常備するごはんの友。楽しみな季節がやってきた。
初めての米づくりに奮闘する筆者の様子が描かれていて、米づくりの大まかな流れがわかりやすい。小学生にオススメ。
樋口 明日香