2017-08-05
小学生と「甘酒」づくり
「甘酒」って今ではスーパーでもよく見かけるけれど、子どもたちに聞いたら「知ってる」と答える割合がかなり少ないんですよね。だから、まずは知ってもらうために授業で甘酒を作りました。その時の話です。
もち米で何を作ろう
5年生の総合的な学習の時間で取り組んだ「もち米づくり」のもち米を収穫した後、ありがたいことに、もち米をどっさり30kg(2クラス分)いただくことに。もち米の調理実習(ピザ・だんご・おはぎ・大福・バーガー・もち等)で大部分を消費し、残りのわずかな量をみんなでどうやって食べるか、という話をしていたとき、少ない量をみんなで分けるのにぴったりの「甘酒」はどうだろう?と、子どもたちに提案してみました(甘酒の存在自体を知っている子が少なかったので、子どもたちからは出てきませんでした)。
子どもたちも興味本位で甘酒づくりに賛成してくれました。甘酒が初めて、という子も多く、飲む前はカルピスのような味を想像していたとか…
甘酒(米麹由来):麹菌の消化酵素が米のデンプンを分解した時に作られるブドウ糖が甘さの秘密。時間をかけてできる自然の甘みが特徴で、砂糖も使わず、アルコール使用しないので、子どもたちにも安心して飲んでもらえます。さらに、発酵の過程で菌が分解しきっているから、栄養素を全て吸収できるという、まさに栄養満点のドリンク!
「飲む点滴」と言われているんだよ~という話もしました。
甘酒の味
家庭科室で完成した甘酒を試飲。わたしは「おいしー!!」と思ったのですが、子どもたちには思った以上に不評で。
せんせー、、、
「どーしても飲まなきゃいけませんか…」
「残してもいいですか。」
「わたしの口には合いません~」
と言いながら、本当に「まずい」という顔をしている。これ、大多数。
そうは言っても、ちゃんと「おいしい」と言ってお代わりした子もいました。
ツブツブ感が嫌だ!
ツブツブが美味しい!
神社の甘酒と違う!(←神社の甘酒はもしかしたら酒粕由来だったのかも)
とか…
とにかく、40人40通りの感想でおもしろかったです。
これを機に甘酒を嫌いになってしまった子たちには申し訳ないのですが、「甘酒」の存在を知る、という目的は達成!
この授業では市販の「乾燥こうじ」を使用しましたが、自分たちで育てた米で「こうじ」が作れたならば、もっと楽しくなりそうです。
考えるだけで、ちょっとワクワクします。
樋口 明日香
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