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2017-02-27

木屋平の干し芋。

 

「親戚の家で干し芋づくりをする」というイベントに声をかけていただいて、参加させてもらいました。
場所は、神山町の隣村、木屋平。

P1040146お家の庭からの景色がこんな感じ(素敵すぎる)。朝は雲海が現れるんだとか。あまりに見惚れちゃって「ヤッホーーー!」って叫ぶの忘れてた。

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家で採れる「原木椎茸」をそのまま庭で「干し椎茸」にしている。(うらやましい)

こちらが、ハウス内にある原木椎茸育成場。木から椎茸生えてるこの姿がなんとも可愛いじゃありませんかー。

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お昼ご飯に焼いていただきました。ぷりっぷり。

くるっとひねって採らせてもらいました。実が厚い。

IMG_0095 その近くではまさに芋茹で中。

P1040136この火力、この色、それだけでもう十分「おいしい」。

P1040139グツグツと茹でること2時間。私たちが到着する前から、こうやって準備していてくれたのです…(感謝!)

P1040138準備は、それだけじゃありません。
芋を干すこの台も、なんと、おじさんの手作りとか!
本当、なんでも作ってしまう人、かっこいい。(ありがとうございます)

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おじさん手作りの干し芋台。

さてさて、作業に。
茹でたサツマイモの皮を剥いたら、身と皮の間にある二番目の皮も包丁でそぎ落としていきます。この丁寧な作業が美味しさの秘密(きっと)。お正月に毎年作る「芋きんとん」も皮を厚めにむいていたのはこの二番目の皮の部分。
教わったことと、教わったことが別の場所で繋がる。気持ちがいい。

とはいえ、この作業、地味で、なかなか進まない。
ひたすら包丁と芋と向き合う時間。

P1040170慣れた手つきでスルスルと皮をむいていくおばちゃんのかっこよさ。
後ろで黙々と作業を進めるおじちゃんのかっこよさ。

P1040167おばあちゃんは、下向きの方が作業が楽なんだって。

P1040168芋の皮を剥き、二番目の皮を剥き、洗い、均一な厚さにカットして広げていく。

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これが芋を通すと均一な厚みにカットできるカット機。

これを繰り返すこと2時間弱。

P1040160カットしない丸ごとを干したこれ。↑絶対おいしいやつ。

P1040158あちらこちらでお芋たちが続々整列。
おじちゃんが
「こんなん(手間暇かかる作業)するより、買った方がえぇだろー」
って言ったけど、
いやいや、断然手作りできる方がいいよ(断言!)。

この手作業、昔は「当たり前の行事」だったはず。干し芋に限らず、すべてのことが。
収穫したら、保存方法を考える。
より美味しく、無駄なく食べられる方法で保存する。
日本人の知恵や暮らしの工夫が、食卓にも表れていますよね。
それが、今日まで続いている。続いていることって、理にかなっていることなんだと思うのです。
だから、その土地で伝わっているて仕事や手作業って、なくしちゃいけない。
伝えていかなくちゃいけない。
それらを学ぶこと、一緒に体験させてもらえることを、ありがたく思った1日でもありました。

しかし、手作業は時間がかかる。

一旦休憩となり、お昼ご飯をご馳走になりました(ほんと、至れり尽くせり…)。

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P1040154お寿司に、先ほど採った椎茸(+手作りポン酢)に、かぶら。それにふわふわの揚げ天。本当に、美味しかった。みんなで食卓を囲むって、やっぱりいいことだ。

ここのご家庭では、芋を干しているハウス内、様々な干し芋が並べられていました。

P1040141この丸干し!インパクトあるよね。美味しいんだ、またこれが。

P1040143これは干して数日経ったお芋。だんだん黄色が濃くなって、こんな風にオレンジ色になるそう。これ、キャラメルみたい。

参加させてもらった上に、お土産にトレー1枚分も茹で芋もいただいちゃって、我が家のベランダで日光浴しているところです。

「5日干した頃」がちょうどオススメの食べごろだそう。(ちゃんとそのタイミングで食べられるかな、、、)

今回教わった「茹で芋」「干し芋」づくり。
きっと、今度からは自分で作れるはず!
一つ、一つ、できる手仕事を増やしていきたいな。
教えてくださった方々に感謝して。

un  樋口 明日香

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パンの授業(現在お休み中/再開時期は未定)

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