2018年を漢字一字で表すと…
いよいよ2018年もあと1日。庭のレモンがたわわに実ってうれしい年末です。
パン教室に来てくださった方々、お会いできて一緒にパンが作れたこと、感謝します。
このblogを読んでくださるみなさん、いつもありがとうございます。なかなか次回のパン教室が開催できず、力の足りなさを痛感しております。
2019年にはこれまでお会いできなかった方にもお会いできるといいなと思いつつ、何かしら策が必要だなーと考えております(今年も主の仕事にエネルギーを傾け気味です。両立が難しいと感じつつ…ほどほどにがんばります)。引き続き、よろしくお願いいたします。
パン教室の様子についてはこちらにまとめました>> 2018
「芯」
忘年会で「今年を漢字一字であらわすと何?」と尋ねられて選んだのが、この字。
unのこと でも書いている通り、わたしはずっと教員をやっていました。企業の社員になり今年で三年目。働き方、人間関係、文化の違い…歯車が合わないこともたくさん経験しつつ、「やっぱり学校で働いた方がいいんじゃないか」「(今の仕事の)後継者が見つかったら辞めよう」という…なんとも屁っ放り腰*な「いざとなったら逃げる!」心持ちで仕事をしていました。自分がここで何かを残せる気がしなかったし、正直なところ「よそごと」の感じがすごくしていたから。でも、仕事はくるんです。そして、楽しいんです、学校にかかわれるということが。「一体自分には何ができるのだろうか」と自問自答を続けた二年半が過ぎ、10月のある方との出会いをきっかけに、全てがダダダダダーっとつながりました。
*屁っ放り腰(へっぴりごし):いかにも自信のなさそうな言動。びくびくした態度。及び腰。(goo辞書)
「わたしがやりたいことだー!」って気持ちが立ち上がったんですね。あと、実は会社のことめちゃくちゃ好きじゃん!っていうことに気づけた。これは本当に大きかった。
このブログでは仕事のことを意識的に書いてこなかったけれど、Instagramに書いたメモをシェアしながら、今年一年間を振り返ってみることにします。
「芯」にたどり着くまで…
3月:テラコヤエディブル@岡山
こちらでお会いしたのが、逗子で保育×パーマカルチャー×アートをキーワードに活動されている ごかんのもり の前田さん、そして同じく逗子を拠点に子どもたちと地域ぐるみの活動を実践されている そっか の小野寺愛さん。
小野寺愛さんとの出会いをきっかけに、4月後半にはそっかの運営する「海のじどうかん」に伺うことができました。
このタイミングで、友人につなげてもらって、東京都の「自由学園」にも伺うことができました。丸一日見学させていただき、学び多き時間でした。
そして、自由学園と言えば…のクッキー缶も持ち帰ったのです。
他地域の実践を目にするたびに、「自分の場所でできること」の輪郭が見えてくる気がしています。自由学園に流れている良さ同様、わたしたちの身の回りにも良さがある、そう感じられたとてもいい経験でした。
#風越コラボ
仕事の一つとして参加させてもらった場。2017年の12月に苫野一徳さんの講演会に足を運び、ずっと気になる存在だった「軽井沢風越学園」ですが、実際にそこにいる人たちと関わることができた2018年。わたし自身の「ストレッチ」の場になったことは確かです。
4月にキックオフに参加して以降、6月から12月まで全四回、自分ができるチャレンジはなんだろうということと、その振り返りをずっとしてきました。この「風越コラボ」が今年の最大級の出来事と断言します!
6月:原っぱ大学のガクチョー イン神山
とにかく、とびっきり楽しくてワクワクする「遊び」の場づくりをされているガクチョーこと塚越さんの話に刺激を受け、この場にいた小学校の先生と、この3日後に「田んぼで泥んこ遊び」を実現しちゃったんです!その「泥んこ遊び」の様子がこちら。
「楽しい!」と思ったことをやっている人の近くには、とてつもないパワーが溢れているんだと実感。
7月:仕事:出会った様々な人たち
レシピじゃないけれど、わたしは、ひとも「最小限」のかかわりで生かされる関係性がいいなーと思っている(それは、そのひとが最大限にそのひとであるように、という関係性)。 →小学校の学級担任をしているときの個人内目標は「自分がいなくても子どもたちの関係性で成り立つクラスづくり」だった。
Instagramのメモ内のこの言葉は、のちに「全体会議」につながる一つの枝葉でもあるんだけど、わたしの中に芽生えた「違和感」の正体を探っていくと、その人がその人らしく在る場、というのがキーワードになってくるような気がしています。
7月:東京&大阪のイベントに登壇
人前で話すということの難しさを感じながらも、一緒に登壇したゲストのみなさま方のお話がとても興味深くて勉強になりました◎「自分のこれまで」にちゃんと向き合いたいなぁというきっかけになったイベント。
7月:デイブのごはん
フードハブに滞在中のシェフ・デイブのごはん(何度食べただろう…贅沢な日常)。いつも言われる「パスタははやく食べること!」は、もう習慣化して日常になった◎
8月23日:東京で音楽科の特別講座に参加
教員時代に毎年参加していた講座に、なぜか今年度3年ぶりに参加してみた。希望した講座は「リトミック」と「指揮」。これが、のちに高校の歌唱指導につながるのだから…ほんとおもしろい。
9月1日:地域の人たちとの「阿波晩茶」づくり
9月:「おとなカタログ」で鴨島第一中学校の生徒たちに出会った。>> こちら
2017年の12月に神領小学校の子どもたちへ同じく「おとなカタログ」でお話をさせてもらってから10ヶ月後。場所は違えど、わたしにとってこの「おとなカタログ」は自分を振り返るとてもいい機会になっている。
10月:11月に開催される高校の「70周年式典」にピアノ伴奏として参加することになった。事前の歌唱練習もあわせてわたしが担当することに(!)。学生時代「徳島合唱団」に在籍していた時にこの校歌を歌って録音したという縁のある校歌。どこでどうつながるのかわからないもんだ、人生は。
人生初の、高校生へ向けての歌唱練習。わたしは楽しかった!(生徒は「あれはないわー」てw)
「芯」になるためのパーツが生まれた2ヶ月間
11月:会社の全体会議、2回目。
社内で月一回開催される全体会議。有志が運営する「全体会議」のかたちに変えて2回目の会議。課題は次々と出てくるけれど、メンバーの雰囲気が明らかに変わってきたなーと感じたこの日。組織なんてものに「正解」はないと思っているけれど、いい方へ「変わる」と信じてやっていることに対して、変化の兆しが感じられることはうれしいこと。
11月:今年のハイライト:岩瀬さんがイン神山。
来年、これについての記事をUPする予定なのでみなさん(主にまちの人たち)にも共有できるといいなぁと思います。3日間岩瀬さんとご一緒させていただき対話できたことは、わたしにとって節目になった。
「やっぱりこれだ!」
という確信も持てた。今年の一字「芯」はこの3日間に尽きる。そんな貴重な時間でした。
12月:まかないを食べながら。
そんなわけで、ふらふらと地に足が着かなかった2年半を過ごして「芯」が生まれた2018年。
2019年は、その「芯」のまわりにどんな色がつくのか、どんな形ができてくるのか…楽しみで仕方ない。
パン教室も…これまでと同じスタイルでやるかどうかはまだ思案中ですが、「芯」から派生するものでありたいなぁと思い巡らせているところです。
あー。長くなった割には中身がない文章で終わっちゃうこのブログ。来年はブログの目的も文章も脱皮していけるといいなぁ…。
黒豆さんは明日完成予定。
みなさんも、おいしいおせち料理を。
パン先生un(アン) 樋口 明日香