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2018-12-11

目指すのはばあちゃんの味、蒸籠でお赤飯。

お赤飯を見るたびに、母方の祖母を思い出す。

田舎だんごを見るたびに、父方の祖母を思い出す。

心残りなのは、教えて欲しかった赤飯やだんごの作り方を、今となってはもう教われない…ということ。

亡くなってもなおみんなに「ばあちゃんのお赤飯は最高だったな」と家族に思われて、空からどんな顔して見てるんだろう。

ハレの日のお赤飯は小豆を炊いた煮汁でピンク色に染める。これは白崎茶会で教わった。

より鮮やかに、より発色良く仕上げるために、煮汁に空気を含ませる。

なるほど。

昔から作られている「手仕事ごはん」には、まるで理科の実験のようにいろんな「しかけ」がある。赤飯やおこわに関するこれは、白崎先生から教わった。

そんな(当たり前かもしれないような)こと、誰かに教わらなければきっと知らないままだっただろう。

料理を作るとき、ただ分量と手順を知ればいいという話ではない。そういう分量がいい「わけ」があって、そういう手順がいい「わけ」がある。その「わけ」の方が実はとても面白くてワクワクする。

食べるための知恵。よりおいしく食べるための工夫。

炊いた小豆をピンク色にしたもち米と一緒に蒸す。
小豆はたくさん割れてしまったけれど…よくできた◎

知り合いのおばあちゃんに教わった方法「ツヤよく仕上げるためにみりんを最後に回しかける」っていうのを真似してみた。

「(分量は)ぜんぶテキトーじゃ」

なーんて笑いながら話すおばあちゃんのあたたかさ。

そんなおばあちゃんになれたらいいなーって、思う。

感謝して、いただきます。

un 樋口 明日香

パンの授業(現在お休み中/再開時期は未定)

再開の際にはこちらのブログでご案内いたします。

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