2019-03-29
人の持ち味
初年度から一緒に食育のプロジェクトに取り組んできた先生方が3月末で他校へ異動されることを知り、寂しい気持ちの年度末。学校は異動があるんですよね。ずっと一緒に仕事をすることができない、が前提。
教員時代に果たせなかった思いや願いが、いまの仕事に生かされているような気持ちになることが多い。
抽象的かもしれないけれど、わたしは人の持ち味があらわれるような仕事にかかわっていきたいし、持ち味が生まれるような仕事をつくっていきたい。そこにいる人で、できること。その人だから、できること。
先日、古本屋さんで目に留まった、北海道の給食センターで管理栄養士として勤めた佐々木十美さんの本。テレビでも放映されたらしく、もしかしたらすでにご存知の方は多いのかも。
少しだけ本文から紹介させてもらうと
「おいしい」という感覚を広く深く育むことが、人生をどれだけ豊かなものにしてくれるか。
小さいうちに本物の味をたくさん経験させたい。
栄養の知識よりも、しっかり食べるための最低限のマナーの方がもっと大事。
お金を出せば楽ができるけれど楽をしたいとは思わないんです。子どものためなら手間をかけることはまったく苦になりません。
ちゃんと作られたものを、おいしく、楽しく食べる。そして要らないもの、危険なものが入った食品を拒絶できる。そんな人がもっと増えるといいと思う。
「日本一の給食」より
佐々木さんのこれまでのお仕事に敬意を。
できない理由を探すのではなく、やれるように調整していく。
出発点をその人の「持ち味」に据える。
そんな仕事ができるように、次年度は今やっていることを深めていければいいなあと思っています。
樋口 明日香
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