クリエイティブライティング@京都 真福寺
「書く」ことを学びたいと思った。
手紙、日記、記録、交換日記、メモ、Blog…これまで好きでやってきた「書く」ことだけど、最近、「書く」という作業がこれまでにないくらい疲れる。見せようとしているとか、カッコつけているのか、なんか、スッとしない。だから、なにかに縛られている感情から解放されて「書く」ことを考えたかった。
きっかけは、Twitterで目にした「クリエイティブライティング」をいう言葉。「からだを使って書く」に興味を持った。内容を読んでいくと、ワクワクした。これまでわたしがやってきた「書く」とは違った「書く」が学べるんじゃないかと思ってすぐに申し込んだ。
京都のお寺「真福寺」へ
「ほぐす」ことから始まる。
お寺の境内で、からだを動かすことから始まった。初対面の方たちと、言葉をかわしたり、からだに触れたり、少しずつほぐれてくるのを感じた。自分が受講者でありながら「子どもたちが目の前にいたら…これやってみたい」などと考えてしまうのはやっぱり職業病だと思う。
たっぷり2時間くらい動いて、いよいよ「書く」。
「書く」
いつもは、見たこと、感じたこと、を中心に記録的な文章を書いているけれど、今回のワークショップでは自分の幼少期の「書く」を振り返ったり、ペアの方と会話形式で文章を書いたり、絵から想像した文章を書いたり、音楽を聴いて書いたり、同じ「書く」でも様々なアプローチができることを学んだ。
一番楽しみながら書いたのはペアの方と一緒に書いた会話の文章。自分だけで書くと自分の範囲内のことしか道が見えてこないけれど、相手がいるとどんどん世界が広がる。思わぬ方向にも進んでゆく。それが楽しかった。
一方で、幼少期を振り返って書いたり、自分のことを掘り下げていく「ZENマップ」はすごく苦手。やりにくかった。
自分の「強み」
最後に作家の小野美由紀さんがおっしゃっていたのは、誰にでも「強み」があるということ。あとはタイムラグの話。思いが表出されるまでの時間は一人ひとり違っている。すぐに出てくる人もいれば、長年あたためてようやく出てくる人もいる。やっぱり「ひと」って、違うんだな、と感じた時間だった。
「場所」をつくる
今回の講座がとても居心地がよかったのは
・批判しない(相手も、自分も)
・「好き」「やりたい」と思ったことをやる
・「やりたくない」と思ったことは、やらなくていい
このルールがあったことが大きい。
小さい頃から、学校で「みんなと合わせる」ために、自分の思いや感情に蓋をしてしまっていることがあると思う。今はみんなで〜〜するとき(だから自分のやりたいことやってる場合じゃないよ)、とか、〜〜ねばならない(嫌なことでも続ければ力になる!)、とか。
「まず、やってみる」
いろんな経験をすることは大事だと思う。経験することで、自分が心地よいのか、そうでないのかがわかるから。
今回、書く前にからだを動かして心をほぐしたように、自分のからだを通して自分の感覚や気づきを得る時間はとても大切なんだと思う。
「書く」こと以外にも、たくさん吸収できたいい1日だったな。
小野美由紀さん、青剣さん、コーディネーターのあきさん、そして一緒に場をつくった参加者のみなさん、ありがとうございました!
ダンサーの青剣さんがまとめてくださった今回のレポート↓
un 樋口 明日香