3歳児と一緒につくる「お菓子の家」
「お菓子の家」
お菓子の家といえば、グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」。子どもの頃、誰しも憧れを抱いたことがあるのではないでしょうか。「いつか作ってみたいな…」という淡い夢を抱きながら何十年も経ち、ようやくこの年末に作ることができました。
淡い夢の実現を妨げていたのは「家の設計図(展開図?型紙?)」の作成。
型紙があれば作っていたかもしれないけれど…と言い訳しながら、つくる機会もなくここまできました。そんなわたしがお店でたまたま見つけた「クッキーハウス」の型紙。これ見つけた時はほんとうにうれしかった!型紙からつくるのは苦手なわたしも、既製の型紙から発展させていくことはできます。
この中に入っている型紙だけを使わせてもらい、お菓子の生地はいつも使っている地粉とオーガニックの材料を使って「かんたんお菓子」(白崎裕子さん著)のレシピで作りました。
冬休み中だった3歳の姪と一緒に作った様子をお伝えしますね。
生地づくり
この日は蒸しパンとクッキーを一緒に作っていました。
途中、姪はキッチンから離れた場所で遊んでいたり、戻ってきておやつづくりを手伝ったり。つきっきりで一緒に作るのではなく、姪のリズムに合わせながらおやつ作りを進めました。
クッキーは生地を伸ばすところから「やるー」って参加しました。
生地の微調整は私の方で行い、姪にはやりたいだけ(満足するまで)コロコロやってもらいました。わたしが生地の厚さを微調整している時にはじーっと見ていた姪。「なんで〜〜?」「なんで・・・?」といろんなことを知りたい様子。
型抜き
生地を伸ばしたら、型抜き。姪が選んだのはお花型とハート型。
まずは「お菓子の家」の壁や屋根を型紙に合わせてカットし、姪には残った生地で好きなだけ型抜きしてもらいました。
ハート、大好き。
焼き上がり
無事…とはいえ、
「おなかすいたー」
と言いながら先に焼きあがったシナモンチョコビスケをちょこちょこ食べていた姪。
ふと確認すると…ありませんでした。
パーツの一部が。
「◯◯ちゃん、もしかして、こんな形(煙突)あったの食べた?」
って聞いたら
「うん」
ヒーーーーーーッ!!!
小さいパーツだったので、仕方ありません。オーブンに入れたばかりだった白いビスケット生地を急遽取り出し、煙突のパーツを作りました(ギリギリ間に合った!)。
割れることなく、無事に全部のパーツが揃いました(ほっ)。
組み立て
もしかしたら、この工程が一番ドキドキしたかもしれない。
さすがに、姪はじっと見ているだけで、わたしが組み立てました。
わたしの緊張感が伝わったのか、この時だけは場に張り詰めた空気が漂っていました。
完成
できた!
シンプルな色。飾り気のない感じ。
卵や乳製品を使わず、体に負担のない素材だけでつくるお菓子の家が目の前に!
ボコボコしているけれど、歪んでいるけれど、クリームがはみ出しているけれど…
うれしい。
1回作ってみると「次はあんな風にしたい」「こういう風にできるといいな」が生まれます。
だから、何事も「やってみる」って大事。
このお菓子の家、食べるタイミングがわからず、しばらく実家に飾られていました。(知らない間になくなっていたので誰かが食べたのだと思いますが)
今から1年後の年末が楽しみ。
un 樋口 明日香