保育園児と、大豆の種をまきました。
「枝豆」は「大豆」になる前の状態である、というのを知ったのは大人なってから。その時の衝撃ったら…。以来、枝豆が大豆になることは植物の成長過程としてインプットされたけれど、この事実を大人になっても知らない人、まだまだいると思う…(!?)。
そんな自分の経験が影響しているのは確かなんだけど、「育てる」ところから子どもたちと一緒に体験するって、とても大事だと思ってる。今日も大豆(種)を一粒ずつ渡しながら、子どもたちに聞いてみた。
「しってるー」
「とうふ」
「なっとう」
「みそ」
「しょうゆ」
「すがたをかえる大豆」の話、出てくる出てくる、すごいなー(感心)。畑に来る前に先生が大豆のお話をしてくれたようで、子どもたちはこの豆の正体をコトバ的にはすでに知ってる様子。一粒ずつ手渡すと、それぞれの観察がはじまる。
「シワシワがあるよ」
「これ、たべたいなぁ〜」
「おいしいの?」
「しろとちゃいろのあいだのいろ」
いろんなつぶやきが聞こえてきて、とてもいいなぁと思う。
毎年、この大豆を自家用に育てて種をつないでいる門田さんに、畝立てからお手伝いいただいた。
(明け方まで激しい雷雨だったのに)この日は “晴れkids” のおかげか、束の間、雨が上がって種まき日和。門田さんの背中をみる子どもたちの視線が熱い…!!
そこに、ていねいに、ていねいに、種をまく子どもたち。
芽が出るといいねぇ。
気づいたら、何人もが団子を作っていた…!わかるよわかる。だって、今日の土は団子作りがうまくいきそうな土だもの!!
種まきをしながら、土、水、草、生き物にも興味津々。その姿って、ほんとうに子どもらしくってうれしくなる。目の前にあるいろいろを全身のセンサーで目一杯拾っている感じは、いまを「生きてる」瞬間。大豆について知っていることを話し続ける子どももいれば、静かに、じーっとわたしの目を見てくる子どももいた。この時間は、とても尊い。
樋口 明日香